今回は行けば爆釣、西部の遊漁船。

大荒れの前回と打って変わって、90mで60gが真下に落ちるような状況。
それでも釣れっぱなし。
しっかりと、大物もヒット。楽しいね。

そこそこのカンパチかと思ったら、ブリ。
中部ではひょひょいと上げられるようなサイズだったのに、西のブリはめちゃめちゃパワフル。
100cm前後のものが2本釣れた。

しかし、クーラーに入りきらない。
そもそもうちは2人暮らしなので、食べきれない。帰る道々、色んな人に配って、最終的にはちょうど良い量に落ち着いたが、改めて色々と考えさせられた。

釣りに出かけては、毎回真鯛を釣って来るので、うちの家族はもう真鯛を見るのも嫌になってしまった。

自分自身も、食べる分には中くらいの真鯛が1枚あれば十分なのだが。
いつも釣りに行ったあとは、1週間以上魚を食べ続けている。
それでも毎回持って帰るのは、釣果を記録したいからというのもあるが、自分にリリースを前提としたランディングの技術がないことも理由だ。

一度釣り上げられた魚は、口を使うことをやめ、結局生きられないという話を聞いたことがある。
ともかく、水から極力出さない、触れる時の手の温度など、魚へのダメージ軽減を意識して作業しないと、リリースした後の魚の生存率は高くないのは確かだろう。

口や器官に大きなダメージを受け、長く苦しんで死ぬくらいなら、きちんと締める方が良いと自分は考えている。
水圧差で目が飛び出してしまったり、口から浮袋が露出してしまったりした魚をリリースするような行為は、どう考えても残酷だ。

プレジャーボートや漁船など、ヘリの高い船での釣りは、水の中で針を外すことはほぼ不可能だし、デッキに上げて針を外したりサイズを測ったりしているうちに、与えるダメージは大きい。
魚らしく生を全うできるよう、リリースすることは相当に困難だろう。
それならば、貸し船で釣りをするときくらいは、基本的にリリースを前提として慎重にランディングして、大きなダメージを与えてしまった魚は締める、とするのは良いかもしれないと思った。

一度釣り上げてしまったら生きるのは難しいのだから、瞬時に締めて、美味しく食べるのがいいと、考えてきた。
ダメージを与えずリリースすることをちゃんと考えてこなかった。
前回のバーブレスフックの使用も、改めて色々考える機会になった。

生きるために、生物が生物を食べるのは普通のことなのだが、釣りのように娯楽として多くの殺生をする趣味は他にあまりない。
せめて、自分が持ち帰った魚は、きちんと食べる。
お客さんが来ないときでも、きちんと盛り付ける。
そう考えて今まで魚を釣ってきた。

何が正しいということはないが、そういうことについて、自分の考えをちゃんと持っていない人は、釣り人して初心者の域なのだろう。
魚を料理する技術も、釣り人として当然身に付けるべき技術だと、自分は思う。

投稿者 blvd

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